エディション・ノルトでは、重く包括的な「catalogue」に対し、もっと身軽でコンセプチュアルなアーティスト・ブックとして、作家の展示や制作姿勢の一様相を提示する「para/log」シリーズの刊行を開始します。その第一弾は、奥村雄樹の「YUKI OKUMURA」。
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奥村雄樹はブリュッセルとマーストリヒトを拠点とする日本人アーティスト。「YUKI OKUMURA」はゴードン・マッタ＝クラークと奥村自身をミックスする最新プロジェクトのためのコンセプト・ブック。本自体も1977年にアントワープのICCから刊行されたマッタ＝クラークのカタログを踏襲して編集・デザインされています。
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「I.C.CとMuHKAのディレクターを歴任したフロア・ベックス氏からの支援と行政からのほぼ皆無の圧力を受けながら、このほど奥村は、主要な映像作品をブリュッセルで完成させようとしています。《帰ってきたゴードン・マッタ＝クラーク》と題されたこのプロジェクトは、南大塚の路面電車の目の前、MISAKO & ROSENにおける展覧会と連動しながら、この夏、完成へと近づいています。それを構成するのは、ほとんど音楽の譜面のように構成された、一連の精巧な穴と切り抜きの数々です。そこでは、特定の要素の一式が、諸レイヤーを上下に貫きながらその進行を展開させています。複数の時間を越えて歩を進めるなかで感じられる、凄まじい方向感覚の喪失の経験は、狼狽させるような死の除外によって、通常の生の構造においては可視化されていない視座から生み出されるものです。」
──個展紹介テキストより
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アルミ板の両面に写真をマウントした作品つきの特別版も同時刊行します。
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［作品］
奥村雄樹「Transpersonal Gestural Bicentrum」
制作年：2017
技法：アルミ板の両面にマウントされた2枚のアーカイバル・ピグメント・プリント
サイズ：15.4 x 23.2 x 0.2 cm
撮影：田村友一郎
エディション：10
付属物：サイン＋ナンバー入りサーティフィケイト・シート / 透明フィルム
ケース：透明プラスチック・フォルダ
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［目次］
2 – 8
Interview with Yuki Okumura, Brussels, april 2017
9 – 14
Personal exhibitions, two-person exhibitions, group exhibitions, prizes and grants,collaborative projects, publications
15 – 21
Yamabe, Lei: A Short Essay on Forgetting and Remembering or: How Jun Yang Failed to be a Pure Name, in Jun Yang: The Monograph Project Vol. 5: Jan Jung, december 2017, pp. 50 – 71.
22 – 34
Edited transcript of a conversation with Flor Bex, Antwerp, may 2017
35 – 36
List of illustrations.
37
Catalogue.
38
Table of contents & Acknowledgements.
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［通常版］
A4=210x297mm / 54枚 / モノクロ / レーザープリント / 英語のみ
テキストページ：38枚
図版ページ：16枚
ステイプルによる平綴じ / 片面カラー印刷のタトウケース入り
刊行日：2017年6月4日
限定700部
定価：2500円＋税
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［特別版］
限定10部
定価：50,000円+税
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エディトリアル・ディレクション：奥村雄樹
テクニカル・オペレーション：秋山伸
カバー・シルエット：マニュエル・レオン＝ファンジュル
本文・印刷製本：チクチク・ラボラトリー
タトウケース・印刷加工：高速印刷
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ポール・イボウのデザインに倣って
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© 2017 Yuki Okumura
Courtesy of Misako & Rosen, Tokyo

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