現在、パリを拠点に世界的に活動する現代美術作家、川俣正が、
学生時代（70年代）に撮影した700点近いスナップ写真のシリーズ『フィールド・スケッチ』から、
3つのテーマのもと、各64枚をセレクトし、原寸大に複製した3つのボックス・エディションです。
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セレクション1は「宙吊りの部屋」：
川俣本人や友人の部屋の白い壁や天井を撮影した、非常にミニマルな写真群、
セレクション2は「ファウンド・オブジェクツ」：
日常の中に発見された〈オブジェ〉をとらえた写真群、
セレクション3は「反射と透過」：
光、あるいは境界をモチーフに撮影された、結果として非常に〈写真的〉な写真群です。
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『フィールド・スケッチ』には、川俣がインスタレーション作品として80年代以降めざましく発展させる
空間や構造への視線以外の、未分化ながら鋭利な視線が数多く潜んでおり、
今回のセレクションは、作品として結実することなかった数多くの可能性の一断面ともいえます。
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また、 『フィールド・スケッチ』は、
近年、ジェフリー・バッチェンらが再評価するヴァナキュラー写真と、
写真家によるいわゆるアーティスティックな写真との、中間地点に存在する特異な作品でもあります。
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エディションは各1000部限定。表紙は写真カードの手貼りで、各セレクション64種あります。
展示作品としての『フィールド・スケッチ』を概観できる、ポスター大のダイヤグラム付き。
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箱：198mm x 150mm
カード：カラー印刷、64枚入り
ポスター：白黒印刷、786mm x 537mm
各限定1000部
定価：4,000円＋税
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写真・テキスト：川俣正
写真選択：秋山伸
デザイン： 秋山伸＋関拓弥 / シュトゥッコ
翻訳：堀口徹
印刷：サンエム・カラー
プリンティング・ディレクション：郡清次郎
アセンブル：チクチク・ラボラトリー
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© 2010 Tadashi Kawamata

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